iCloneを使うには
iCloneを使って動画を作ってみたい人向けに、必要ソフトなどをご紹介します。!(^^)!
iCloneには、本体のiClone7と、周辺ソフト、やアドオンが多数存在します。
動画作成にあたり、どのソフトが必要になるか、わかりにくいですね。
また、必要総額も気になるところです。
■iClone7(US$199)
最初に、絶対必要なのが、iClone7本体です。
付属しているキャラクターとモーションや小道具などで、動画を作ることができます。
レンダは、リアルタイムPBRを使用できます。
また、iClone7には、Character Creator3が付属するので、多少、好みのキャラクターに直すことができます。
カスタマイズしたDAZキャラを使用する場合、iClone7にDAZフィギュアを導入するためのソフトが必要になります。
これには、2つの方法があります。
■3DXChange7 Pipeline(US$499)
一つ目は、3DXChange7を購入する方法です。価格は、プロ版単品で$199です。
従来は、この方法でDAZ フィギュアをiCloneに導入していました。
ただ、制約があって、衣服や髪が一体化したノンスタンダードフィギュアの扱いになります。
このため、iCloneで着せ替えや、体形調整などができません。
3DXChange7には、背景プロップなどをiCloneにインポートする機能や、アニメーションをインポートする機能があり、動画作成には必要です。また、iCloneのモーションやフィギュアをFBXやbvhで書き出す機能もあり、データを外部ソフトで利用するには、Pipelineエディションが必要になります。
■Character Creator3 Pipeline(US$199)
DAZキャラをiCloneに導入するもう一つの方法は、Character Creator3 Pipelineを購入する方法です。
現在の主流は、こちらの方式になります。
こちらは、Transfer機能により、DAZ フィギュアをCC3+と呼ばれるiClone標準フィギュアに簡単に変換できます。
見た目はそっくりですが、UVおよびメッシュは完全に変更されます。
CC3+に変換されると、Character CreatorおよびiClone上で自由に体形変化、着せ替えが可能になります。
その他、アドオンを導入すれば、Facial Motion CaptureおよびBody Motion Captureが使えるようにもなります。
留意事項としては、DAZで使用していたモーフ類は、メッシュが異なるので使えなくなり、Character Creatorのモーフを使用することになります。DAZモーフを使えるようにするには、Character Creatorでモーフを作成しなければなりません。
■Iray Render プラグイン(US$198)
リアルタイムPBRより、リアルなレンダリングをするには、Irayプラグインが必要です。
レンダリング速度的には、多少の速度アップの仕組みもありますが、DAZ Studioと、さほど変わりません。
■Curve Editorプラグイン(US$149)
モーションを修正するのに必要なのが、Curve Editorで、これは、DAZ Studioのグラフエディタのように、モーションを修正することができます。私もモーション修正にこれを欠かせません。
以上が、DAZキャラを使って動画を作成するのにオススメな構成になります。
結構、お金がかかる割に、回収の見込みが少ないのが難点かも・・・。(;´Д`)
iClone7 US$ 199
3DXChange7 Pipeline US$ 499
Character Creator3 Pipeline US$ 199
Iray Render プラグイン US$ 169
Curve Editorプラグイン US$ 149
----------------------------------------------
合計 US$ 1,215
合計は、こうなりますが、単品で買うと、高くつきますので、各種バンドル版を購入するのがおすすめです。
また、購入してメンバーになると、値引きメンバー価格にて購入できます。
例えば・・・・
アニメーションパイプラインセット US$ 599
(iClone7+3DXChange7 Pipeline)
Character Creator3 Pipeline US$ 149 メンバー価格
Iray Render プラグイン US$ 149 メンバー価格
Curve Editorプラグイン US$ 129 メンバー価格
----------------------------------------------------------------
合計 US$ 1,026
それにしても、お高い・・・・。
この前、COVID-19キャンペーンの時には、半額セールでした。
また、ブラックフライデーや年末にかけてセールがあるかもしれません。
次に、iClone7でどんな感じのレンダリングになるのか、簡単にDAZ Studioと比較してみます。
最初に、DAZ StudioのIrayレンダリングがこちらです。
Genesis8 FemaleとDAZ標準のマウイ島のHDRIでレンダリングしました。
Post Denoiser Start Iteration 100、Max Samples100です。
さすがDAZ Studio、綺麗なレンダリングです。
うちのGeForceGTX960で30数秒くらいです。(;^_^A
こちらが、iClone7のリアルタイムPBRでのレンダリングです。
腕の折れ方とか、違うことがわかります。
こちらがiClone7のIrayプラグインでのレンダリングです。
De-Noise50 Max Samples100ぐらいです。
かかった時間は、ほぼDAZ Studioと同じくらいです。
よく見ると、DAZ Studioの方が綺麗ですから、連続シーンで変えるとバレるかも・・・。
同じIrayといっても反射の強度など見え方が変わりますので、マテリアルを調整する必要があります。
最後にiClone7で簡単な動画を作ってみました。
レンダリングはiClone7 リアルタイムPBRとIrayです。
リアルタイムPBRの方は、3分もあればレンダリングが完了します。
Irayの方は、150フレームを30秒/フレームで約80分弱かかりました。
品質を上げるともっと綺麗にレンダリングできます。
おおまかな説明は以上なんですが、結構、コスト高い気がします。
自分の作ったストーリーを発表したいとか、自分のキャラの動画を発表したいなど、明確な目的なしでは、コストに合わないかもですね。
2.5次元キャラを使うと、DAZのIrayとのレンダリング品質の距離がほとんどなくなるので、よいかも・・・。
それにしても、動画を販売してコスト回収し、利益を出していくには、やはりエロいコンテンツが作れないとダメでしょうね。(^_^;)
iCloneがDAZフィギュアのAnatomyに対応するとよいのですが・・・・。
iCloneで作成した過去の動画は、こちらをご覧ください。
どんな動画を作ることができるかがわかると思います。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
iClone関連はDAZと比べると価格が高いですよね。
たまにアホみたいな値引きする時にしか手が出ません。
わたしは完全に遊びで買ってるのでコスト回収なんて考えてませんでしたが、ホビーユーザーが利益を出すにはやっぱエロが必要ですね^^
Reallusionがベースキャラにエロ成分を入れてくるのは期待出来ないので、3DExchangeがもっと進化してカスタムリグで出来る事を増やすかDAZのGeo Graftingみたいな機能が欲しいです。
投稿: dejimu | 2020年10月18日 (日) 08:04
dejimuさん、こんばんは~。
昔は、Poserでのレンダリング絵は、ほとんどお金になりませんでした。
しかし、DAZ Studioで可愛いキャラが続出している昨今、同人マーケットにおいて、DAZのレンダリング絵は、すごいビジネスになってます。(@_@)
将来的には、動画がより一般的になると思われますので、iCloneもその分野に対応してほしいですね。(^◇^)
はやくしないと、Blenderあたりに持っていかれちゃいますよね。(苦笑
投稿: kobamax(管理人) | 2020年10月18日 (日) 19:38